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2010年 個展によせて

 


                           久岡 英彦   (順天堂大学総合診療科医師)
 わが家の玄関を開けると、江花先生の描かれた「サン・ジョルジュ・マッジョーレ教会」の爽やかなスケッ チが迎えてくれる。 まさに、ヴェネツィアの潮風を感じさせてくれる。さらに、ローマの修道院の中庭のス ケッチが目に入る。 十年を超えるお付き合いの中、江花・中田両先生のご好意に甘え、ローマでは、修道院に泊まらせていた だいた。ヴェネツィアでは、文豪の集うペンションをご紹介いただき、それぞれ、思い出深い時間を過ごすこ とができたのである。江花先生の作品からは、その「おすそ分け」をいただいているようである。

 順天堂医院のレストランに展示されている作品は、躍動感に満ち満ちており、音楽がほとばしり出るように感じる。 今春の「江花道子滞欧作品展」から、どのような「活力」をいただけるのか、楽しみにしている。

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